◎パッド練習について
手順の練習だけはもったいない!「音の変化」を意識しましょう!
スティックのどの辺を持つ?持ち方は?チップの当たり方?
ストロークの速さ?振り幅?
とにかく音の変わる要因は無限大ですので、遊び感覚で色々試してみる事を強くオススメします!
◎ある程度自由に手足が動く様になってきたら、いわゆる「手癖・足癖」が出てくると思います。それはもちろん悪い事ではないですが、その癖を抜いていく練習をすると、また新しい発見があって面白いですよ!
◎ルーディメンツについて。
シングル、ダブルはもちろんですが、フラム系に代表される「トリプル」を、「振り上げのタイミング」を意識して練習する事をオススメします!
セットへの応用に役立ちますよ!
フラムではないですが、RLLRRR LRRLLL等も効果的です!
◎音色、ダイナミクスのコントロールについて。
ドラムはヘッドを叩けば音が出ますが、「叩く」と言うより、ボトムヘッドや、スネアであればスナッピーまで「揺れをコントロールする」と思って演奏してみる事を強くオススメします。(もちろんシンバルも)揺れるスピードは?揺らす幅は?揺らし方は?
バリエーションは無限大です!
チューニングやシンバルのチョイスも大きく影響するので、イメージが広がりますし、「揺らす」事を常に意識すると、おのずとグリップや腕の振り方も変化していくはずですよ!
◎肩甲骨を動かす意識について。
最初はかなり分かりづらいと思いますが、写真の指が触れてる辺り
(想像より下の方だと思いませんか?殆ど脇腹と言ってもいいくらい!)
が始点という感覚から始めると意識が深まっていきますよ!
◎モーラー奏法は「脱力する事」に注意がいきがちです。
もちろん超大事な事ですが、モーラーを実演奏に生かすのであれば同じくらい「固定する事」にも目を向けてみるべきです。
構えもグリップも適度な固定が基本となって、フリーグリップや移動に発展していきます!
◎脱力について。
脱力を意識していてもヒット時にピタッと動きが止まってしまう方が多いですが(特に親指)、次の一打に向けて指、肘、肩を動かし続けるイメージを持って練習を続けていくと無駄な力みが抜けていきます。
動かし方はテンポや欲しい音色によって変化を付けましょう!
◎セットでのダイナミクスコントロールについて。
ハットの音量をメインに考える方が多いと思いますが、キックの音圧、音色をメインにバランスを考える方がセットサウンドとしてまとまりやすいですよ!
特に小音量での演奏時はキックメインがオススメです!
◎ゆるゆるのペットボトルの蓋を開閉する時、写真くらい指先でねじねじすると思いますが、スティックもこれくらい指先で「摘んだ状態」で小音量ダブルの練習をすると、リバウンドを拾うタイミングの感覚がついてきます!
◎ドラムイスについて個人的意見。
「ふかふかサドル型」よりも、「カチカチ丸型」の方が演奏には向いてると思います。
踏ん張りやすくて体がブレにくい。
座り部のみでも売ってますので、是非試してみて下さい!
◎体験談。
演奏中、なんか上手くいかんなぁ、しっくりこないなぁ、って時は
・セッティング
・チューニング
・構え
いずれかが気持ち良くない事になってる場合が多いです。
とても感覚的な話ですが、自分の気持ち良いポイントを見つける、覚える事も大事な練習ですよ!
◎ダブルストロークについて。
モーラー奏法のダブルはよく「ワンモーションで2打」と言われますが、手指は2回ヒット(つつく、離す)する感覚がないと、セットに応用した時に音が潰れてしまいます。
超速いタップ2回+回転で音量音圧をつける、と認識するのが良いですよ!
◎ヘッドにスティックが当たれば音が出るのは当然ですが、目標をヘッドではなく、「シェルの内側」をヒットする意識でストロークをすると、回転の必要性も分かり易いですし、音量音圧ともに上がります。キックも同様なので、ぜひ試してみて下さい。
◎本番環境で音量が出せない時に「ノリ出せねーぃ!」と、やきもきする場面もあると思います。
かと言って、引っ込み過ぎると、ノリ無しペラペラサウンドになってしまいます。
その辺りのバランスの引き出しを増やすのも、フレーズの引き出しを増やすのと同じくらい大事ですよ!
◎安定感が足りないと感じている方へ。
キープをハットの刻みでするのではなく、キックとスネアをメインに、ハットはバンドへのガイド、くらいに考えると上手くいく場合が多いです。
1,3キック、2,4スネアで色んなテンポ、音量、音色で練習してみるとると良いですよ!
◎小指軸の形成について。
一般的な「叩く奏法」が身に付いている人程、
スティックの固定が親指側になりがち。
そんな方にオススメの練習はスティック無くても小指グリップ。
小指軸を癖にしてしまいましょう。
◎肩の動きについて。
打面にスティックを押し付けようとした場合、より力を加えようとすると無意識に肩が上がるはずです。
その位置を瞬間的に再現する事で、容易に大音量を出せる様になります。
◎スピードアップについて。
動きの中で手指の形が変化するのは当然ですが、あえてグリップを変えずに小音量タップの練習をオススメします。
意識すべき点は
・音は鋭く小さく。
・「指の付け根」の筋が、ほんの一瞬伸びきって、すぐ元に戻るイメージ。
の2点です。
◎フリーグリップについて。
グリップを変える、という事は、スティックと各指の触れ所も変わるという事です。
指の腹、指の脇(爪の横)、指先(爪の先端)。
細かいですが、その辺りを意識してみると、グリップ変化の幅が広がりますよ。
◎スティックのリバウンド処理について。
触れている指先だけで処理しようとするとピタッと動きが止まり、力んでしまう原因になります。
指先、指先のつけ根、肘、肩甲骨、腕全体でリバウンドの衝撃をふわっと逃してあげる感覚が重要です!
◎利き手に比べて、逆の手の自由度、コントロール度が低いと感じている方へ。
よくよく言われてる事ですが、単純なフレーズでもいいので、色んな所にアクセントをつけながらパッド練習をしましょう。
その時に気を付けるべき点は、「利き手の動きをよく観察して真似る」事と、
「利き手と同じ音を出す意識」です。
フレーズやテンポの精度はその後でいいです。
腕全体の動きと音を連動させましょう!
◎モーラートリプレットについて。
スピードを上げたいのであれば、一打目のアクセントは、大袈裟なくらいに「前腕の回外」を意識しましょう。残り二打が楽になりますよ。
◎グリップについて。
基本的な事ですが、指の付け根(いわゆる拳のところではなく、手首の辺り)を意識すると、グリップの変化に対応しやすくなります。